私の体は音楽と映画と旅でできている

タイトルのまんまのブログ。中年主婦が映画、音楽、旅行について思いつくままに書いてます。

【海外ドラマ】ザ・クラウン

ダウントン・アビー』が終わって心の隙間を埋めてくれるドラマをNetflixで観ました。
エリザベスⅡ世の生涯を描いたドラマで、シーズン6まで製作が予定され、今、シーズン2を観終わったところで、次が待ち遠しくてまた軽いロス症状に陥っています。笑

エリザベス2世は『英国王のスピーチ』の主人公で、退位した兄の代わりに渋々王位を継いだあのジョージ6世の娘。
生来の内気に加えて吃音である父の「高貴な立場にいる者の義務」を貫こうと奮闘する姿を身近で見ていて、大いに影響を受けたんでしょうね。
しかし、時代の波は容赦なく王室に押し寄せ、戦後、あらゆる価値観が変わった世界で英国を守るという重圧を背負ったうら若き女王を想像を絶する試練が襲いますが、常に英国女王であることを優先します。
このあたりは「私は英国と結婚した」と言った独身女王エリザベス1世を彷彿とさせます。

しかし、決して頑固低迷なわけではなく、時代に合わせて変えるべきところは変え、どうしても譲れないところは守りと柔軟な対応を見せつつ、一つ一つの問題を解決していきます。
人も羨むような超セレブですが、恵まれた環境の者にはそれに見合う義務と責任が伴うわけで、私には到底できません。

彼女は英国王室存続の為、自分を殺して英国の為に尽くすわけですが、そこが我が強く、王室より自己実現を優先したダイアナとの違いでしょうか。もちろん、彼女をそこまで追い込んだチャールズの未熟さにも問題がありますが。
『クイーン』ではダイアナ妃の死前後の女王の苦悩を演じたヘレン・ミレンアカデミー賞を受賞するなどエリザベス女王復権著しく、ダイアナ暗殺説を払しょくするために仕組まれているという噂がありますが、まあそれは都市伝説でしょう。

それにしてもよく存命中の人をここまで赤裸々に描くと感心します。やはりちゃんと許可は取ってるんでしょうね。実際王室の人達も観ているのだそうです。
若きエリザベス女王を演じたクレア・フォイは、この作品でエミー賞の主演女優賞を受賞しましたが、残念ながら彼女はシーズン2まででシーズン3からは中年以降のエリザベス女王が描かれ、あのカミラとチャールズのロマンスも描かれるそうです。かなり赤裸々なものになると思いますが、当然ダイアナ妃も出てくるでしょうから、女王側から見た彼女との確執がどのように描かれるか興味あります。

 


「ザ・クラウン シーズン1」2017年11月8日(水)DVD発売 / 同日DVDレンタル開始