レンヌ~乙女心をくすぐる可愛い木組みの家々
モン・サン・ミシェルからレンヌまではバスで1時間ほど。
観光案内所の横の道路にバス停があるのですぐにわかります。
バスはレンヌ駅に着き、そこから地下鉄に乗って、リプブリック駅に降り、しばらく歩くと旧市街へ辿り着き、木組みの家が連なる光景に出くわした時は感動の一言。
まるでおとぎ話の世界に迷い込んだみたいでした。
チェックインの時間までまだ間があるので観光案内所を探そうと周囲をウロウロするも一向に見つからず、後で知ったのですが、移動していたみたいです。
『地球の歩き方』の本は、最新情報の更新ができないので、ネットで確認しておくべきでした。
チェック・インは、15時だったのですが、早めに入れてもらえないかと、宿に行ってみたらドアが閉まっていて、呼び鈴を成らすとスタッフらしい人が出てきて、部屋のオーナーに電話をかけてくれ、やはり15時まで待って欲しいとのこと。
事務所が入り口から向かって左側にあり、そこに荷物を置かせてもらい、少し遅いお昼を取りに行きました。
こちらがホテルの入り口
赤い木組みの家の隣に事務所があります。
宿屋自体が国宝級❤✨
宿はレンヌ大聖堂のすぐ裏で教会などを少し冷やかし、サンドイッチで腹ごしらえをした後、再び事務所に戻ると宿のオーナーが迎えに来てくれました。
ここはいわゆる民泊で空き家を貸し出しているか、投資目的で購入しているのか、よくわかりませんが、ダイニング・キッチン、バストイレ付きのワンルームは私が今まで泊まった中で最高の部屋でした。
まず、門があってそれを明けるのに暗証番号が必要で、さらに建物に入るのにも暗証番号が要ります。
17世紀頃の古い建物でリフトはなく、重い荷物を二階まで運ばなければならない事
、バストイレがロフトにある不便さに目を瞑れば、ほぼ、完璧です。
中庭。ゲストは皆写真撮影してました。
更に部屋に入るのに二つの鍵が必要で、中に入るともう一つ鍵がプラスされ、合計3つ。客が部屋にいる間はオーナーですら入れないという万全のセキュリティーには、脱帽です。
美術館に行くのも、何をするにも中途半端な時間なので、とりあえず、旧市街をウロウロする事にしました。
木組みの家がひとかたまりに集中しているのでなく、点在しているのは、1720年の大火災でその大部分が消失してしまいました。
その時の火災から逃れた建築物群が、現在の旧市街を形づくっていますが、個性豊かな家々は絵本の世界そのものでほんと可愛らしいです。
同じ木骨組みの建築でも、アルザス地方やノルマンディー地方に多く残る家々はコロンバージュ(Colombages)、レンヌの家々はパン・ド・ボワ(Pans de bois)と呼ばれます。その違いは、より高層構造をしている事と、上階部分が道路へ張り出す持送りアーチ構造(Encorbellement)をしているところです。狭い土地を活用してより多くの居住空間を確保することが出来るのに加え、雨宿りが出来るという利点もあったようです。(地球の歩き方より抜粋)
ブルターニュ博物館では街の歴史が紹介されていますが、第二次世界時にはドイツ軍の空襲を受け、また多大な被害を受けたようです。
木組みの家でも比較的新しいのが見られますが、おそらく戦後に再建されたのでしょうね。
レンヌ大聖堂の装飾はすごく、いつも美術鑑賞感覚で入っていますが、旧市街自体が美術館みたいなものですので、是非とも気軽に散策する事をお勧めします。