私の体は音楽と映画と旅でできている

タイトルのまんまのブログ。中年主婦が映画、音楽、旅行について思いつくままに書いてます。

アイルランド・ロック博物館

ダブリンにあるIrish Rock Museum行ってきました。
ガイドツァーですが、アイリッシュ・ウィスキー博物館と違い、基礎知識があるので何となくついていけました。


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まず、最初の部屋には様々なアーティストが愛用していたギブソンのギターが展示されていました。端の方にはなぜかマイケル・ジャクソンの記事の切り抜きがあり、アイルランドでライブをやった時の様子が記されてました。
なんか滞在中はどこぞの城を借り切ったとかなんとか。

その後はアイルランドのロック黎明期からモンスター・バンドなったU2やエンヤ、Boyzoneなどを紹介。

映像でIrish POP, Rockの歴史の解説がありますが、黎明期にはトラッドとPOP Musicとの境界線とが曖昧だったのがわかります。
大御所チーフタンズはロック・アーティストとの繋がりが特に強く、Sting、シニード・オコナーがアルバムに参加しています。
U2がコンサートの前に必ずCLANNADをかけていて、80年代、日本では一部の人間しかアイリッシュ・ドラッドなんて知らなかった時代、U2ファンは既にCLANNADを聴いていたんですね。
その後、BONOはCLANNADのアルバム『マカラ』に参加。
さらにPOP Musicの世界にその知名度を広げるのに貢献しました。
そう考えるとU2の貢献度は計り知れないと思います。

89年にENYAが出てきた時、U2ファンはあのCLANNADの末っ子、といった認識でしたが、その後、CLANNADが初来日した時は、『ENYAの兄弟』といった触れ込みでした。

ロック博物館にはU2の部屋なんてのがあってもう感動モノ。
昔のチケットやゴールド・ディスクが飾られてました。
やはり、アイルランドの誇りなんですね。

エンヤへの言及があまりないのは、まあ彼女はどちらかと言えば教会音楽に近いのでわからない事もないですが、もっとPOP色の濃いコアーズも全く触れられなくて、スチール写真すらなかったのも意外でした。

一旦、建物を出て、トラッドを扱っているクラダ・レコードの向かいのスタジオに案内されました。
そこでレコーディングしたというシン・リジィ関係のものが展示されていましたが、私はシン・リジィはよく知らないんですよね。


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ボブ・ゲルドフブームタウン・ラッツ同様、イギリスのアーティストと一緒くたにされていて、特にアイルランド色を出してなかったと思います。
やはり、U2アイルランドアイデンティティを全面に出した最初のアーティストではないでしょうか。
昔、アイルランド在住のビジネスウーマンが『U2アメリカに魂売ったから』とかほざいたので、大いに反論したのですが、結局、最近のサウンドは先祖帰りをしたような感じがします。
その人はBOYZONEがお気に入りだったそうですが、今、彼ら生き残ってます?
別に動向とか追い掛けてないからわかりませんが。

最後は恒例の土産物屋にたどり着くわけですが、そこにはなんとU2の蝋人形が置かれていて、しっかり記念撮影。


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店内には私の大好きなSMITHSが流れていますが、実はモリッシーアイルランド系らしいです。
BEATLESの展示物もありますが、彼らがアイルランド移民の子なのは有名な話。
リバプールアイルランド移民が作った港町ですからね。

ほんとは、マグカップとか買いたかったんですが、すぐに帰るのならともかく、先が長いので、ギターのキーケースとU2のマグネットだけ買いました。