U2 Innocence Experience Tour Live
来日が濃厚になってきたU2。
予習のつもりでYoutubeに公式にUPされているライブを観ました。
Youtubeというのは、余程重要なコンテンツでもない限り10分前後の動画が気軽に観るにはちょうどいいくらいで、30分が限度かなって感じで、アーティストのライヴも細切れに見ることが多かったのですが、このライヴは実に3時間!
こんなに長くYoutubeのライブを観るのはほとんど初めて。
DVD買わなくてもこういうものが公式でUPされるようになったのだからいい時代になったというか、あまり大きな声で言えないけど、ライブ見たさに中古レコード店で海賊版ビデオを買っていた昔とは雲泥の差です。
U2 eXPERIENCE+iNNOCENCE Tour 2018 Live Full Concert 4K 8 September Paris France AccorHotels Arena
最新アルバム2枚からの曲が中心ですが、まさか!と思うような曲までやってくれ、驚きました。
ビデオやYoutubeの良さは冷静にコンサートの内容を分析できる事でしょうか。もちろん、生の迫力や臨場感には及びませんが、その時はテンション上がりすぎてとてもじゃないけど、リポートなんてできる余裕ないですからね。
オープニングでスクリーンに世界""各地の過去、現在の紛争の模様や独裁者の姿が映し出され、不安を掻き立てられますが、そのあとに流れるのが"Blackout"という絶妙の選択!
続いて"The lights of home"とExperienceからの2曲が続いた後、"Beautiful day ""I will follow"などお馴染みの曲が続きます。
嬉しかったのは"Gloria"をやってくれた事。これはもうBONOの分身みたいな曲ですからね。私が好きな"Until the end of the world""The unforgettable fire"も出てきて狂喜しました。
"Zoo Station""The Fly"など90年代のサイバーU2と言われていた時代の曲が続き、スクリーンにアニメが映し出されたかと思うと、『バットマン・フォーエヴァー』の主題歌"Hold Me, Thrill Me, Kiss Me, Kill Me"が流れ、マックフェスト風のメイクを施したBONOが登場、"Vatigo"を披露。やはりこの曲は盛り上がりますね。
この後、BONOはケバいメイクを落とし、"Experience"からのヒット曲"You are the best thing""Summer of love"を披露。
バスカー・バージョンで虚飾を脱ぎ去った自然体といった感じで良かったです。
Experience Inocence Tour という割には今までのヒット曲の合間に新しい曲を挿入しているといった印象を受けました。
"New year,s day"の時に背景に巨大なEUの旗が登場しますが、一つの星がユニオン・ジャックになっていてハートで囲っているのですが、どういう意味でしょう。英国さん、離れないで、と言ってるんでしょうか。
まあ、出ていく出ていかないは英国の勝手だし、アイルランドにしたらかつて自分達を支配していた国だからどうでもいいんじゃないかと思うんでしょうが、北アイルランドがあるから複雑なんでしょうね。
アンコールは、Experience、 Innocence からの曲が多かったですね。
このライヴでは"With or without you" "Sunday Bloody Sunday"がなかったのが意外でした。てっきりアンコールで出てくると思ったのですが。
個人的には、私の大好きな"Every breaking wave"がなかったのが残念でした。
あと、ここでは女性を舞台に上げて踊らなかったですね。
ビデオで見たデンバーの"At Red Rocks"でもライブ・エイドでも89年の日本公演でもやってましたからその印象が強いのでしょうか。
それにしても3時間もの長丁場、50歳後半の親父にはキツかったのではと老婆心を起こしてしまいます。
やっている時はアドレナリンが出ているから疲れとか感じないいんでしょうが、後でどっと来るだろうな。
今回のライブは参考にはなるでしょうが、必ずしもこの通りの選曲になるとは限りません。
彼らのライブは毎回違う事をやりますからね。