私の体は音楽と映画と旅でできている

タイトルのまんまのブログ。中年主婦が映画、音楽、旅行について思いつくままに書いてます。

【海外ドラマ】ジャスティス/私の正義

Netflixスゴいですね~✌️
世界中のドラマが観れるのですから。
イタリア、スペインなどの南欧は当たり前。
インド、ロシアのドラマも次々に配信されています。
イスラム系では先日、トルコの大河ドラマオスマン帝国外伝/愛と欲望のハレム』シーズン2が配信されましたが、他にトルコのドラマとしては『ラスト・プロテクター』があります。
これは、ヒロイック・アクションであまりイスラム色ないです。
もっとも、イスタンブールは、半分ヨーロッパみたいなものですからね。

しかし、この『ジャスティス/私の正義』は、なんと、UAEアラブ首長国連邦)のドラマです。


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尊敬する一流弁護士の父のようになりたいとアメリカに留学して故郷のアブダビに戻ってきた女性弁護士の奮闘を描く。

アブダビの近代的な街並み、登場人物が皆金持ちそうなとことかさすが産油国といった感じ。

扱われる事案は親権争いや契約破棄、酒の密輸などで、殺人や強盗みたいな悪質犯罪は少ないあたり、さすが金持ちの国だと思わせます。
アラブの法廷の様子も珍しいですが、間に描かれるヒロインや周囲の人間の生活が興味深いです。
恋愛も描かれますが、キスシーンすらない抑制された恋愛表現がアラブ首長国連邦らしく、好感が持てます。
愛を確認したその日にベッドイン、という欧米の軽さにはもう辟易。
実際はあんなことないとアメリカ人自身が言ってたぞ。

奥さんがいながら、第二夫人として求婚するシーンがあり、驚きましたが、4人までの妻帯が許されるイスラムの国だけあるなあ、てこれまた驚き。
でも、実際には女性はあまり良く思ってないみたいですね。

中東の映画は重苦しい内容のものが多く、女性は抑圧されてというイメージがありましたが、このヒロインは明るく溌剌としてて、見てて気持ちがいいです。
ヒジャブは抑圧のイメージがありましたが、あれは伝統なんですね。
服装は人によって実に様々で、西洋風のファッションに身を包んでいる女性もいますが、ファラーがあえて民族服を身に付けているのは、保守的なクライアントに安心感を与えるためという理由の他に彼女自身の信念もあるのかもしれません。

全体的にのんびりしていて、刺激は少ないけど、殺伐とした欧米のドラマを見慣れた目には新鮮でした。