私の体は音楽と映画と旅でできている

タイトルのまんまのブログ。中年主婦が映画、音楽、旅行について思いつくままに書いてます。

【海外ドラマ】『ウエストワールド』

1年前にhuluでシーズン1を観て、シーズン2はつい先日Amazon primeで観ました。

昔、TVで観た映画版は怖さが勝ってましたが、ドラマ版はA.I視点もあり、人間ドラマ重視となっています。

そもそも、この作品の原案者であるマイケル・クライトンが人間描写があまり得意でないらしく、旧作はただのアトラクション映画になってしまってるんですね。

ロボットを恐竜に置き換えたのが『ジュラシック・パーク』なんですが、まあ、恐竜と闘うのに人間ドラマは要りませんよね。
しかし、A.Iの自我の目覚めをきちんと描くとこんなにも切ないドラマになるといういい見本を示しています。

『人間を人間たらしめているものは何か』といった哲学問答などが度々登場しますが、非常に深淵でよくできた脚本でアンソニー・ホプキンスほどの名優が出演するのも頷けます。

時代やロボットの記憶が前後していて、混乱しますが、後半、あっと驚く仕掛けが用意されていてすっかり騙されました。

2回目の鑑賞で要所要所にヒントが散りばめられている事に気づきましたが、これを見終わった後、あなたはきっと再確認したくなるはず。

シーズン1の終わりでようやくロボット達が反撃を開始しますが、思わず、頑張れ👊😆🎵と応援したくなりました。

そりゃ、何100回も殺されたり、レイプされたら、いくら記憶リセットされても、ハードディスク同様どこかに残っていて、恨みも抱くようになるでしょう。

しかし、期待度120%で挑んだシーズン2は残念ながら必ずしも満足のいく出来ではありませんでした。

はっきり言って難解でした。
時系列だけでなく、ロボットの脳内ビジョンが入り乱れているので、何がどうなっているのか、私の頭の悪いのもあるのでしょうが、サッパリです。

すごく、集中力の要るドラマで、一秒足りともよそ見できません。

シーズン1はロボットが覚醒する過程が面白く、最後には、あっと驚く仕掛けが用意され、ロボットの反撃というカタルシスもあり、そういう満足感を味わわせてくれましたが、シーズン2はひたすら冗長。
話題のショーグン・ワールドなど必要性を感じられず、製作者の趣味としか思えません。


これで多くの視聴者がふるい落とされたでしょうね。
シーズン1はお勧め度90%でしたが、シーズン2は60%くらいかな。
でも、ハマる人はとことんハマるし、実際多くの人が考察しています。
ヒロインの行く末が気になるのでシーズン3も観るでしょうね。

もし、シーズン2を再見する余力があれば観て感想など書きたいと思います。

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